7月28日は、世界保健機構(WHO)がウイルス性肝炎のまん延防止と差別・偏見の解消を図ることを目的として世界肝炎デーに制定しました。日本でも厚生労働省が、同日を日本肝炎デーと定め、肝炎デーを含む1週間を肝臓週間として肝疾患に関する正しい知識の普及と予防の重要性を知っていただくための啓発活動の強化期間としています。
当院には、2人の日本肝臓学会肝臓専門医が勤務しており、啓蒙活動に参加しています。
この世界肝炎デー前の週に、当院長が今治市で肝臓疾患についての市民講座を行いました。脂肪肝、B型、C型肝炎の治療等についての講座を行いました。
世界および日本肝炎デー当日の7月28日の愛媛新聞でも、肝炎についての記事が掲載され、当院も協力病院として協賛しています。
現在、愛媛県は肝炎の患者さんが多く、肝がんの死亡者数が全国でワースト1位と大変不名誉な状況です。肝炎はかかっていても気がつかない病気です。一人でも多くの方に、肝炎検査を受けていただき、感染の有無についてチェックしていただく必要があります。また肝炎の治療成績は良くなっています。予後の悪い肝硬変、肝がんになる前に正しい肝炎の治療を受けていただければ、肝がんを撲滅することができる時代になりつつあります。そのためにも、当院でも粘り強く啓発活動を続けていきたいと思います。