高山内科からの定期的なお知らせをご確認いただけます。
SGLT阻害剤についての院内勉強会を行いました。
8/12(火) 13:00より、新しい糖尿病治療薬についてのスタッフ勉強会を行いました。 アストラゼネカ様にご協力いただき、選択的SGLT阻害剤であるダパグリフロジンプロピレングリコール、フォシーガ錠®について、その作用機序と効果、適応と副作用などを確認しました。特徴としては、世界で初めて発売されたSGLT阻害剤であるため、過去2年間の海外臨床成績が豊富である事。そのデータにおいて良好なHbA1c低下作用を発揮すること。また、内臓脂肪を減少させる効果があることでした。用法は、一日一回服用。
作用機序は他のSGLT阻害剤と同一であり、腎臓の近位尿細管に発現しているSGLT2を選択的に阻害してグルコースの再吸収を抑制し、尿中に余分なグルコースを排泄。 SGLT2阻害薬は体内におけるグルコース代謝やインスリン分泌に直接作用しないため、単独では重症の低血糖を起こしにくい。 また、余剰カロリーを尿中排泄されるため、体重減少が期待される。 副作用としては尿糖の量が増加することで、尿路感染症、膣カンジダ等の性器感染症が起きやすくなる。また夏場には利尿作用による脱水に注意する。 体重減少しやすいので、痩せ型の患者には要注意である。